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CIMG3803 広い敷地の中に小高い丘のようにボロブドゥール遺跡は有ります。
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2007年4月にINDONESIAの首都JAKARTAで小さな車と運転手2名を雇い参拝旅行をしました。
首都から高速道路と一般道を走りましたが、道筋は全て運転手任せでしたので道案内はご容赦下さい。
と言うのも地図は無く、二人の運転手とは言葉が殆ど通じず、ほんの片言の英単語と手振身振りの道中でした。
途中海岸を左に見ましたのでジャワ島の北側を通る25号線を走ったと思います。
朝7時に出発し遺跡公園内のホテルに着いたのは夜7時頃と約400`を12時間掛かりました。
遺跡はとても素晴らしく綺麗に管理され、見応え十分です。
観光客が年間100万人も訪れる世界的な観光地ですので、私の撮ったデジカメ写真は拙い物ですが何かの足しになれば幸いです。 |
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CIMG3730 朝食に食堂へ行くと、「まだ準備中なので遺跡を見て来い」と言われその足で出かけました。
ホテルの裏手から直接遺跡へ歩いて行けます。朝もやに霞んで何やら神々しい雰囲気が堪らなく、心をワクワクさせました。
左は運転手の一人です。共々三人で参拝しました。
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CIMG3731 正面の参道へ来ますと、まだ朝の八時だと言うのに、既に結構大勢の参拝客が居ました。中には帰ってくる人も居ます。
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CIMG3732 結構高い位置に在る為、朝の眠い体には登るのが億劫でした。(後から高さ33bと知りました)
左側の二人は運転手です。石段の上の二人は役人らしく、何やら聞かれましたが運転手と二言三言、無事通過しました。
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CIMG3733 石段の脇には白い綺麗な花が咲いていました。
右下はインドのオーランガバードで見掛けたピンク色の同じような花です。木姿は同じでも葉が皆下を向いていますので、異種かも知れません。。
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CIMG3734 此処が丘を登った所で、後ろが基壇の部分です。その上に、屈折した方形の壇が五層在り、更に円形の壇が三層の計九層です。
両脇には立派な狛犬が猛々しく睨みを聞かせています。他に画像が無かった為、失礼して記念撮影したものを使かわさせて戴だきました。
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CIMG3736 此処から建築群へ登る石段が始まります。
大きく口を開いた中にも狛犬が居ます。歯が大きく牙の在る動物は難でしょうか?。その上にも獅子が居ます。
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CIMG3735 上に上る石段が続きます。見上げると、これから荘厳な建物へ登って行く気持ちが高ぶります。
現代の私が厳粛な気分になるのですから、往時の人々は正に天竺に登るようだったかと思います。
広い敷地に展開する遺跡が多い中で、高低を巧みに使った大規模な遺跡です。圧倒的な迫力を受けます。
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CIMG3737 先ずは一直線に頂上へ石段を登りました。
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CIMG3738 中央のストゥーパの周囲には三層の円形基壇になっており囲いの中には仏陀像が安置されています。
朝靄の中では一種独特な雰囲気が神秘さを醸し出していました。
軟弱な私は登ってきた疲れで此処で一息入れていましたが、既に観光客が約50人程は居りました。
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CIMG3739 振り返って登ってきた石段方向を撮りました。
周囲を山に囲まれています。
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CIMG3741 ストゥーパの上の部分です。デジカメでは入りきれません。
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CIMG3740 ここでも日本のお線香を供えて礼拝させて戴きました。この画像が撮りたくて???。念願が叶って嬉しい限りです。
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CIMG3742 朝早くから観光客が多かった意味がこの画像です。そう!日の出を見たり撮ったりする為に早起きしたんですね。
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CIMG3748 遅蒔きながら私もトライしましたが、カメラ通の方は素晴らしい画像が撮れるのでしょう。
ストゥーパ周囲のそれぞれの仏陀像に右回り(時計方向)に順に拝礼させて戴き一段ずつ降りて同様に拝礼させて戴きました。
中の象は首を落とされたものが大半で、これも歴史上で宗教の変更が有ったための悲しい爪跡なんですね。
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CIMG3747 仏陀像の他に塔のようなものが沢山有ります。インドのカンヘーリー石窟で見かける初期の仏陀像の形に似ています。
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CIMG3744 小さな塔には独特な模様の彫り物がなされています。
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CIMG3752 「NO SCRATCHING」なんですよね!登って来た石段には途中に門が有ります。
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CIMG3752 やはり意味の有る門なんでしょうか?。一つの門を潜る度に天竺へ近ずく気持ちにさせる演出なんでしょうか?。素晴らしい!!。
円形の壇の仏陀像の拝礼を終え、降りは方形基壇を廻りなが壇の側面に彫られた彫刻や仏像を見るました。
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CIMG3754 基壇に彫られた仏陀の物語は、「素晴らしい」の一語に尽きます。彫りも深く迫力満点です。
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CIMG3755 仏陀のお顔は角張って凛々しさが有ります。他の神様や登場人物もジャワ人の特徴を表しているのでしょう。
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CIMG3758 この細かい部分まで残ったか驚きです。
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CIMG3762 どの人物も立派体形をしていて、豊かな食生活をしていたのでしょう。
目鼻立ちが大きく、厚い唇と短い首、豊かな髪はジャワ人の特徴でしょうか?。
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CIMG3764 これはまた美しい菩薩です。右の天蓋の下の人物は王様でしょうか、3人の婦人を連れています。従者は髭を蓄えています。
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CIMG3765 屈折した五層の方形の基壇はこのように石畳の通路になっています。両側には素晴らしい彫刻が有り時間を忘れます。
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CIMG3753 基壇の上部にはアチコチに仏陀像が安置されている堂が有ります。
堂の屋根の縁の模様はカンボジアの遺跡で見かける悪魔らしい顔がみられます。
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CIMG3756 こちらの仏陀はとても柔和なお顔です。微笑が「貴方に幸せをあげますよ」と伝わってくるようです。
屋根を支える力士は力強いですね!。カンボジア遺跡では柱の下に神様がうずくまっていますが?。
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CIMG3757 こちらは凛々しく男性的なお顔です。堂の屋根の縁の悪魔の鼻の穴からは強い息が噴きかかって来るようです。
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CIMG3763 こちらはとても端正なお顔の仏様です。その左側には豊かな乳房の女性が胡坐をかいて居ます。珍しい!?。
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CIMG3761 お堂は矩形の部分にも有ります。通路を進む正面に見る事になります。
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CIMG3767 お堂や彫刻の配置は統一性は無居ようですが、基壇毎にその大きさは合わせて在るようです。
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CIMG3766 島国なので船の彫刻は無いかと思っていましたが、大きな帆船が有りました。ところで皆足が長い体形ですね!。
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CIMG3768 此処は低い階層の基壇です。所々に排水の彫刻が有ります。もしかして象をデサインしたものでしょうか?。
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CIMG3769 どうも排水口は象のようです。階段上がり口の脇も同じデサインです。支える力士は力強い。石工の腕も立派です。
彫刻の婦人達は胴は細くくびれ、腰は大きく、胸は豊満で、足は長く、皆美人です。
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CIMG3760 排水はとても大切なことですが、さりげない所に設けて有ります。上手な設計はその素晴らしい頭脳が偲ばれます。
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CIMG3771 下の基壇の彫刻は段々と大きくなります。仏像は往時には上の方のように、全て堂に納まっていたと思われます。
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CIMG3770 腰をひねって、右手に花を持った瓜実顔の婦人像はとても美人です。胴は良くくびれ腰は大きく足は長い安産型の魅力が有ります。
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CIMG3772 こちらの婦人像はとても艶かしい。これ等の女性像は、まるで現代の美人コンテストのようです。
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CIMG3773 婦人像を良く見ると、足を60〜90度に開き少し体を横に曲げ顔を傾げるポーズが多いようです。女性が美しく見えるのでしょうか?。
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CIMG3776 最後に遺跡の全体はデジカメでは分割しないと撮れません。正面向かって左側です。
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CIMG3777 中央やや左側です。
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CIMG3778 中央やや右側です。
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CIMG3779 右側です。
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CIMG3781 とにかくスケールが大きいのには驚きました。回廊の彫刻も余りにも多いので見飽きます。
朝食の前でしたので、何と無く忙しく廻ってしまい惜しい事をしたと残念です。じっくりと時間を掛け再度参拝をしたいと思います。
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此処で遺跡本体部分の紹介を終わります。
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ご覧戴き有難う御座います。
以下は同じ園内の博物館と旅の道中のスナップ画像を紹介します。
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園内の博物館 と近くの MENDUT寺 |
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CIMG3790 博物館も思わぬ発掘品等が有り見逃せません。
広大な園内は、敷地の収容で揉め事が起きたと聞きますが、ゆったりとした展示はじっくりと味わえます。
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CIMG3791 正面ロビーには大きな仏陀像の首が置かれています。
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CIMG3792 入った右側には優しいお顔の仏陀像が安置されています。
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CIMG3795 ここインドネシアのジャワ島は火山国で地震も沢山有ると思いますが、この塔が倒れて仏陀像を傷つけないか心配です。
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CIMG3788 館内には遺跡の部材が沢山保管されています。
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CIMG3789 その数も半端じゃ有りません。
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CIMG3793 石工の腕はとても良かったのでしょう。
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CIMG3794 門や胴の飾りの彫刻の有る部材も整理されて保管されています。
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CIMG3784 館の一棟には復元された帆船が置かれていました。
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CIMG3787 館を出たところで撮りました。道の向こうに遺跡のストゥーパが見えます。
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CIMG3799 宿へ帰る歩道から見る。 なんてったて壮大な仏教遺跡です。 大満足でした。
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CIMG3804 遺跡への案内看板も立派な物が有ります。夜着きましたので帰り道に撮りました。遺跡の模型が目印になります。
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CIMG3808 ボロブドゥール遺跡から車で東へ約10分の所に在る「MENDUT
TEMPLE」です。
言葉が通じないのは何とも致し方なし。ここを見たいと告げられません。運転手達はカメラを構えているので速度を落としてはくれましたが、頭の中は次の「PRAMBANAN」遺跡へ行く道を探す事で一杯です。
今になれば、参拝したかった思いが増します。
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CIMG3805 ボロブドゥール遺跡を出て、ちょっとした川を渡り少し行くと正面に石積の建物が見えてきます。
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CIMG3806 道路はMENDUT寺を迂回するようにその後ろを通っています。お寺にしては圧倒的な大きさと迫力が有ります。
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CIMG3807 走る車の中からの撮影ですのでアングルが悪いのはご容赦下さい。
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CIMG3809 向こう側には寺内へ上る石段が有るようです。南緯7〜8度の熱帯ですから雷も多いのでしょう避雷針が沢山付いています。
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道中のスナップ録 |
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CIMG3592 朝5時に出発との約束でしたが、運転手の一人が1時間待っても来ません。6時を過ぎてから御出ましに成り、GSで給油です。
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CIMG3596 先ずは高速道路へ入ってJAKARTAを出ます。チカラン工業団地への通勤者で料金所も朝から混雑しています。
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CIMG3597 1円=70Rp(ルピー)でした。
この人はお金を持っているとのイメージを与えないようにお金は細かく細かく出します。初めのうちは、もちろんつり銭もしっかり受け取ります。
「安心出来る」運転手と言われても、途中で放り出されたり、お金を取られたり、挙句は殺されても為す術の無い身ですから、用心・用心、更に用心です。
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CIMG3594 北米に引けを取らないハイウエーは快調です。が、車は何とも頼りない小型車です。400km無事故でと祈ります。
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CIMG3605 首都を離れると稲田が広がっています。4月です、ここでは田植え後の草取りをしていました。
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CIMG3606 地方の小さな町では片側2車線になっていることも有ります。
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CIMG3608 歯医者さんでしょうか?。
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CIMG3609 これは首都でも見かけた近距離の乗合バスと思います。
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CIMG3610 母系社会では男は「駄弁りんぐ」で日がな一日を過ごすのでしょうか?。
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CIMG3611 ここでも男達は椅子に腰掛けて「駄弁りんぐ」。前の乗合バスの画像のバイクの小父さんはここで買物をしたらしいですね。
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CIMG3612 長距離バスでしょうか、追い越すのは前に荷台の有る自転車ですが?。
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CIMG3614 途中車線を狭め、網を持った人達にお金を無心されました。路肩の向うに屈強の男達もいました。
後で聞きましたが、出さないと酷い眼に合うらしいです。お祭りの為の浄財を集めているらしいとのことです。もう一箇所有りました。
何やらピリピリした空気が漂っていました。小母さん達は色が黒く化粧は無しで愛想も無く、怖そうなお兄さん達は見えず隠れていました。
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CIMG3619 田園地帯の田んぼの中にガスタンクを建設中です。他でも田んぼの中でガスの採掘をしているらしい大きな炎が見えました。
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CIMG3626 小屋の向こうは海です。塩田かと思いましたが海老か魚の養殖らしいです。進行方向左に海を見ましたので、25号線上でしょう。
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CIMG3629 道路脇の市場のようです。
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CIMG3630 袋を抱えて転倒したのでは有りません。歩けない体でゴミを拾う「イザリ」です。
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CIMG3631 ここではスカーフを被る女性は少ないようです。
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CIMG3632 客待ちをする「リキシャー」?。
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CIMG3643 民族は違っても孫は可愛いのでしょう。TVアンテナも変っている。フェンスや柵の柱の頭のデザインは色々と面白い。
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CIMG3644 家は結構おしゃれにして住んでいます。色が南国そのものですね。
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CIMG3647 水道塔と電線にご注目。 何歳からバイクの免許が取れるのか?。兄ちゃん無免許じゃないの?。
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CIMG3648 建材屋さんとガス屋さんです。20kgのプロパンボンベをバイクに積んで運んでいるのを良く見かけました。。
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CIMG3649 マジでこの椅子欲しい。背もたれに彫刻のあるのがいいんだけれど!!。
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CIMG3652 ひどい渋滞です。あのトラック、待ちきれなくて分離帯を乗り越えて先に行くのかよ!。インドの路線バスと同じだな!。
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CIMG3653 と思ったら事故だ。事故です。運転席側が大破しています。
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CIMG3659 こちらではお米の収穫をしています。
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CIMG3661 運転手が「マウントフジ」と指差します。良く似ています。
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CIMG3662 又、ハイウエーになりました。
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CIMG3664 料金は、日本のように出口ではなく、途中にあり通過する度に払います。
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CIMG3668 サービスエリアです。
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CIMG3669 トイレは有料です。椅子に座っている小父さんに小銭を払います。
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CIMG3671 食堂も有ります。
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CIMG3675 川のようですが漁船が沢山係留されてます。
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CIMG3678 橋のたもとから魚市場のようです。
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CIMG3679 竹篭の中は貝でしょうか?。
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CIMG3680 こちらの店は竹ざるの入れ物が多いから干物らしいですね。
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CIMG3684 南国の空の下稲刈り真っ最中です。
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CIMG3685 計量する喜びが伝わって来ます。今年は豊作ですか?。
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CIMG3687 綺麗なドライブインで朝昼兼用の食事です。短髪の男性の右側のガラスケース内に料理が並んでいました。
悪食の私ですが、食べられる物は野菜のうま煮らしいもの一品だけでした。旅の楽しみはご当地の食物ですが・・・・?。
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CIMG3698 途中には国策の休憩エリアが有り、売店があります。
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CIMG3700 店はどれもこんな様子です。椰子の実ジュースを戴くことにしました。
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CIMG3701 小母さんはこのナタで上手に口を開きます。
それからが問題でした。持ってきた物は右上の赤シロップと内側の果肉を削いで有ります。その手や刃物や瓶の衛生状態が気になります。
なにも入れない口を開けただけのものを頼むのに一苦労、三度目には立ち会って口が開いたところでストップして貰いました。
やっと、椰子の実ジュースが戴けました。運転手達は不思議そうでした。言葉が通じない、ジェスチャーも下手糞では致し方ありません。
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CIMG3712 半日ほどは順調なドライブが続きます。道路で籾干しも結構見かけます。
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CIMG3714 突然・フラットタイヤです。
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CIMG3715 脇に寄って交換作業です。外したタイヤは再生タイヤでした。
左側はポリスステーションです。入口はほんの5m程先です。私が其処の敷地に入ろうと何度アピールしてもOK!OK!で埒が開きません。
仕方なく木の枝を折って此処で追突されないように旗振り、いや枝振りをしました。見通しが良く脇を通る車は60〜80km/h・安全意識に欠けています。
余談が有ります。私は三日間の契約で先払いをしました。彼らはこのパンクでタイヤ代を捻出する為に翌日夕刻に徹夜で帰ると言い出しました。
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CIMG3717 田舎町でも結構人出があり賑やかです。
さて、後半の道中は道は狭くスピードは出せません。走っていて時々ドカンと車が大きくバウンドします。この画像の様に舗装道路でも穴が結構有ります。
腰痛持ちの私は出来るだけ後部座席で仰向けに寝て過ごしました。
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往路での道中スナップはこの後夜になり撮れませんでしたので、此処で終了とさせて戴きます。
帰路の道中スナップは、PRAMBANAN遺跡の項で紹介させて戴きます。 |